2010年10月5日火曜日

望遠鏡


 昨日クッションを買ったポイントで万歩計を買ったので、早速使ってみました。
   歩数:12685歩
   歩行距離:8.77㎞
   消費カロリー:334.7kcal
   燃焼した脂肪:47.7g
 うん、一万歩以上歩けて良かった。毎日自由が丘まで歩いて行ってるのがいいのかな。さすがに夏の間は無理だったけど、夏以外は続けよう。


 学部のゼミで読んでいる本「国際貢献のウソ
 二十歳そこそこの善悪二項対立を信じたい子にはきつい内容じゃないかと感じたけど、なかなかみんなよく読んで、きちんとまとめてくる。
 国際協力ボランティアのジレンマ、誰かを助けるために行ったのに対価は自分の満足だった、なんていうのをよく話しあっていたし、NGOは事業展開をすべきか?なんてことも突っ込んで考えてた。
 しかし真面目だなあと思う。ボランティアって基本は自己満足じゃないのかな。それで相手の役に立てたらwin-winよねっていう話だと思っていたんだけど。誰かを助けるっていうのは修行でも自傷行為でもないし、ましてや恵まれた生活を送っている後ろめたさを解消する方法でもないのに。

 学部のゼミに出てる時って、常にかすかに違和感があるんですよね。国際政治のゼミだからしょうがないんだけど、やたら海外にばっかり関心を向けるのはどうかなあって思っちゃう。なんで海外にわざわざボランティアに行くんだろう。日本にだっていっぱい問題はある・・・というか、国内問題は大抵貧困国の諸問題の縮図だったりするのに。
 途上国のストリートチルドレンは問題でも、日本のホームレスや家に帰れない子どもたちは「甘え」?「自己責任」? まあ深刻度は確かに違うかもしれない。でもそれは規模の話であって、根源になにか問題があるっていうところは同じなんだと思うのだけど。むしろ、そこを甘えだの自己責任だのばっさり切ってしまえるところが怖い。

 極論を言ってしまえば、日本で何も出来ない人間が海外に行っていったい何が出来るんだろう。言葉が通じない分荷物になるのは当然だし、その渡航費分を寄付した方がよほどいいんじゃないかと思う。技能が無くても出来ることなんて、そんなのそれこそ現地の人を雇用すればいいでしょって話だ。
 勿論これは極端な見方であって、NGOや国際協力ボランティアそのものを否定したいとは思わない。それをきっかけに良い方向に変わる人達は一杯いるだろうし、むしろそういう経験はその人自身が成長する糧になるし。ただ、国内問題を軽視されるのが腹立たしいなと思うだけで。
 望遠鏡をのぞいてると、身近な出来事には逆に目が届かなくなる場合がありますよね。

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