アイスランドの火山の噴火でEUの空の便が大混乱した件ですけど、どうにか回復したようですね。というのも、今年度から主指導をお願いしている先生が、昨日無事にフランスから帰ってきたのでした。
先生の専門は国際政治。以前は国連に勤めてらっしゃったのですが、今は国際連帯税の提言をするワーキンググループの活動でほうぼうを駆けまわっています。今回のフランス行きも、グローバル・タックスに関する最終報告書の準備の会議のためだとか。
つい去年「グローバル・タックスの可能性―持続可能な福祉社会のガヴァナンスをめざして」という本を出版されたので、国際連帯税に興味のある方はご一読を。私は国際政治に決して明るい方ではないのですが、非常に興味深く読みました。
どちらかというと社会学の私とは専門が違うのですが、問題意識に共通点があること、モンドラゴンに興味をお持ちとのことで、去年からの御縁なんですが、とても良くしてもらっています。最近は学部生のゼミにも顔を出させてもらって、一緒に勉強をしていますよ! これがなかなか楽しいです。わかっていると思っていたことをうまく説明できなかったり、学部生の素直な意見にはっとすることもあったり、自分の研究を説明することのむずかしさを知ったりしています。
今はデービット・コーテンの「大転換――帝国から地球共同体へ」という本を読んでいます。まだ一章をさっと読んだくらいなんですが、去年に読んだ「マルチチュード」とはほぼ同じ問題意識でありながら、全く逆のアプローチで面白いです。どちらにせよ、ローカルコミュニティを重視して、連帯や協働をもって地域経済の活性化を計ることが大事だと言うのが今の流れのようです。私は生協運動と言うのは、まさにこの流れに与するものだと思っています。それをうまく理論化するのが将来的な夢なのですけど、修士段階では難しいかもしれませんね。ゆっくり足場を固めながら作って行こうと思います。
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