2010年5月18日火曜日

ダーウィンの悪夢

主指導の先生の下でTA(ティーチング・アシスタント)をやってるっていう話はしましたっけ?
授業前や授業中に先生のお手伝いをする簡単なアルバイトのようなものです。大体プロジェクターを用意したり、レポート用紙を配ったり、グループで議論している時には混じって行って聞いてみたり。おかげで学部の授業にももぐりこめてます。
国際政治は門外漢だったので、学部生の講義はわかりやすくて助かりますね。議論もなかなか新鮮なものが聞ける気がします。

今回は二時間かけて、映画「ダーウィンの悪夢」を見ました。リンクで公式サイトに飛びます。
タンザニア、ヴィクトリア湖で取れる外来種ナイルパーチ(白身の魚で、日本にも輸出されているようです)を軸に仕立てたドキュメント映画で、飢餓、貧困、止まらない戦争、売春やエイズ、ストリートチルドレンなどの様々な問題を映している映画です。

ちょっとインターネットで調べてみると、批判や問題点もあるようですね。勿論鵜呑みにする訳にはいきませんけど(監督自身、「これは私の目を通して見たアフリカで、客観的なものかといえばNOだ」と言っていますし)、それでも現実の一断面であることは事実。見ていて時折心臓が痛くなりました。

グローバリゼーションの進展の中、多国籍企業傘下の魚加工会社が強い力を持った村。魚をEUや日本に輸出するために、村人たちはその魚を食べられない。考えてみれば不思議な話です。自分でとったものが自分の口に入らないなんて。
だけど、単純に私たちがそういう魚を食べないようにすれば解決する問題かというと、きっとそんな簡単なことではないんですよね。その魚のお陰で、町の人間が一部は裕福になったり、それ以外でも仕事にありつけたりしたという事実もある訳ですから……。

映像の力はすごいですね。とにかく迫力がありすぎて、頭がまだついていけません。次回の記事では、学部生のみんなが話していた内容について、頭に残ってるものをメモして行こうと思います。

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